米粉パンは、小麦粉パンとは異なり、グルテンが含まれないため、膨らみにくく、パサつきやすいという課題があります。
しかし、ちょっとしたコツで、ふんわりモチモチとした米粉パンを作ることができます。
また、焼き上がった米粉パンも正しく保存することで固くなるのを防ぐことができます。
今回の記事では、
- 米粉パンを固くならずにふんわり焼く方法
- 焼き上がった米粉パンを固くなりにくくする保存方法
をご紹介していきます。
米粉パンが固くなる原因

米粉パンが固くなる主な原因は以下のとおりです。
- 水分不足: 米粉パンは、小麦粉パンよりも水分量が少ないため、水分不足になると固くなります。
- こね不足: 米粉パンは、小麦粉パンよりも粘りが少ないため、こね不足になると固くなります。
- 発酵不足: 米粉パンは、小麦粉パンよりも発酵時間が短いため、発酵不足になると固くなります。
- 焼きすぎ: 米粉パンは、小麦粉パンよりも焼き時間が短いため、焼きすぎると固くなります。

ふんわりモチモチ米粉パンを作る秘訣

しっかり計量する

米粉パンのレシピでは、しっかり計量することが重要です。
特に水分量、イーストやオオバコの量の差異は仕上がりに大きく影響します。
0.5gや1g単位のはかりは米粉パン作りには向きません。
0.1g単位で測れる微量計を使いましょう。

また、米粉は種類によって吸水率が異なるため、レシピで指定がある場合は同じものを使いましょう。


こねる

米粉パンは、小麦粉パンよりも粘りが少ないためしっかりこねることで膨らみやすくなります。
発酵時間をしっかり守る

米粉パンは、小麦粉パンよりも発酵時間が短いです。
また、膨らみ方も小麦に比べると弱いです。
- 型物の場合は、生地が2倍ほど
- 成形パンの場合は、気持ち大きくなる程度
が目安です。
発酵時間は、短すぎても長すぎても失敗につながります。
適正な時間で発酵を終えられるよう、発酵完了の目安を覚えておきましょう。

焼き時間を調整する

米粉パンは、小麦粉パンよりも焼き時間が短いため、焼き時間を調整する必要があります。
生焼けか判断がつかない場合
- 全体に焼き色がついているか
- 裏面はしっかり焼けているか
- それでも心配ならば、竹串を刺して生地がついてこないか
などの方法で確認しましょう。

焼き上がった米粉パンを固くなりにくくするには?

米粉パンは、小麦粉パンとは異なり、グルテンが含まれないため、水分が蒸発しやすく、時間が経つと固くなりやすいという課題があります。
しかし、ちょっとしたコツで、ふんわりモチモチの米粉パンを保つことができます。
保存方法

米粉パンの保存方法を表にまとめました。
常温保存 | 粗熱が取れたら1つずつラップに包む 食パンなどは1枚ずつ切ってからラップに包む ラップをしたらジップロックなどで密閉する(乾燥対策) 焼いたその日〜翌朝位までを推奨 |
冷凍保存 | 粗熱が取れたら1つずつラップに包む 食パンなどは1枚ずつ切ってからラップに包む ラップをしたらジップロックなどで密閉する(乾燥対策) 2週間程度で食べきる |
米粉パンは冷蔵保存は不向きです。
冷蔵庫で保存することで、米粉パン内部のデンプンが冷えてしまい固くなる原因になります。

温め方

- トースター: 米粉パンを軽く湿らせてから、トースターで温めましょう。こうすることで、パサつきを防ぐことができます。
- 電子レンジ: 米粉パンを軽く湿らせてから、電子レンジで温めましょう。温めすぎると固くなるので、様子を見ながら温めましょう。
- 蒸し器: 米粉パンを蒸し器で温めると、ふんわりとした食感になります。
そのほかの詳しい方法は、下の記事でご紹介しています。

焼き立て以外にも、これらのコツを実践することで、最後まで美味しく楽しむことができます。
お気に入りの方法をぜひ見つけてみてください。