米粉パンは、小麦粉に比べてグルテンがないため、生地をこねてもそれほど膨らまず、パサパサとした食感になりやすいのが特徴です。
そのため、米粉パン作りは難しいと感じる方も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、米粉パンが難しいと感じるためと失敗しないポイント、注意点などをご紹介していきます。
米粉パンとは?

米粉パンは、米粉を主原料としたパンです。
小麦粉に比べてグルテンが少ないため、生地をこねてもそれほど膨らまず、パサパサとした食感になりやすいのが特徴です。


米粉パンが難しいと感じる理由

米粉パンが難しいと感じる理由は、以下のとおりです。
グルテンがない

小麦粉には、グルテンというタンパク質が含まれています。
グルテンは、生地をこねることで伸び縮みする性質があり、パンの生地をふっくらと膨らませる役割を果たします。
しかし、米粉にはグルテンが含まれていないため、生地をこねてもそれほど膨らみません。
水分を多く含みやすい

米粉は、小麦粉に比べて水分を多く含みやすい性質があります。
そのため、生地をこねすぎると、水分が逃げてしまい、生地が固くなってしまいます。
発酵のタイミングが分かりにくい

小麦のパンを作った経験のある方によく言われるのが、発酵のタイミングが分かりにくいということ。
確かに、小麦の場合は生地が大きくなるので目で見て分かりやすいですよね。
発酵完了の目安は、
- 型物のパン(食パン、フォカッチャなど):型の8割くらい
- 成形パン(ベーグル、クッペ、丸パンなど):発酵前の1.2倍くらい
詳しくは関連記事でご紹介しています。

レシピと違う米粉を使っている

米粉パンのレシピを見ていると米粉の銘柄が指定されているものも多いと思います。
これは、米粉は種類によって吸水率が全然違うのが大きな理由です。
- 製菓用の米粉を使っていないか?
- 銘柄は指定されているものか?
このあたりも確認してくださいね。
米粉パン作り初心者の方には、「パン用のミズホチカラ」がおすすめです。


失敗せずに作るにはどうしたらいい?

米粉パンを失敗せずで作るためのポイントをご紹介します。
材料を正しく計量する

米粉パンは、材料の配合が重要です。
材料を正しく計量することで、失敗を防ぐことができます。
特に、サイリウム(オオバコ)やイーストは少量で仕上がりが変わってしまいます。
0.1g単位で測ることのできる微量計を使うことをおすすめします。


米粉パン作りで失敗しない!型選びのポイントとおすすめ商品を紹介
水分量に注意する

水分量が適正かどうかもチェックしましょう。
水分量が多いと餅のようなベタっとした食感になります。
生地をこねすぎない

生地をこねすぎると、水分が逃げてしまい、生地が固くなってしまいます。
また、小麦のように捏ねてしまうと生地表面が荒れてしまいます。
生地がまとまってきたら、こねすぎないようにしましょう。
発酵のタイミングを掴む

発酵完了までの時間は、室温や湿度、水温などの環境で大きく変わってきます。
特に、夏場などの暑い時期は成形をしているそばからどんどん発酵が進んでいってしまいます。
- 室温
- 湿度
- 水温
- 発酵方法(室温発酵?オーブン発酵?)
- 発酵完了までにかかった時間(一時発酵:何分、二次発酵:何分)
- 思ったこと
などをメモしておくと、安定したパン作りにつながります。
乾燥に注意する

米粉パンの生地はとにかく乾燥しやすいです。
分割、成形中もボールを被せておくなど乾燥には注意してください。
発酵や焼成前には霧吹きなどで水分を与え、表面に油を塗っておきましょう。
焼き時間を調整する

米粉パンは、小麦粉パンに比べて焼き時間が短めです。
焼き時間を調整することで、ふっくらと焼き上げることができます。
焼きすぎてしまうと固くなりますので注意してください。
米粉パンがうまく焼けずにお困りの方へ

米粉パンがうまく焼けずにお困りの方の方向けに、米粉パンの失敗例をまとめたページをご用意しています。

では、以下のような失敗をそれぞれ項目ごとにご紹介しています。
- ういろう化してしまう
- べちゃっとしてしまう
- 膨らまない
- 陥没してしまう
- 表面がひび割れる
- 過発酵、発酵不足
- キメが粗い
- 生焼け
- ミイラ化
あわせて、失敗してしまった時の救済法もご紹介しています。

よろしければ参考にしてみてください。