「米粉パン レシピ」をお探しのあなたへ。
お米の優しい甘さと、小麦パンにはない「ふわもち」食感が魅力の米粉パンを、ご自宅で手作りしてみませんか?
「なんだか難しそう…」
「失敗したらどうしよう…」
そう思っている方でも大丈夫。
今回の記事では、パン作り初心者さんでも失敗しにくい、基本の米粉パンレシピを分かりやすくご紹介します。
米粉パンには、
- 使う米粉の種類(グルテンの有無など)
- 酵母
- 作り方
などによる様々なバリエーションがあります。
まずは基本をマスターするのが成功への近道です。
今回は、比較的扱いやすく、安定して膨らみやすいドライイーストを使ったレシピを中心に解説します。
オーブンでじっくり焼く方法
人気のホームベーカリーで手軽に作る方法
さらに気になる「グルテンフリー」にするためのポイントにも触れます。
この記事を読めば、美味しい米粉パン作りの第一歩を踏み出せるはずです。
さあ、一緒に米粉パン作りの世界を楽しみましょう!
米粉パン作りの基本:まずは「米粉」を知ろう!
米粉パンを作る上で、最も重要なのが「どんな米粉を使うか」です。
市販されている米粉にはいくつかの種類があります。
これによってパンの出来上がりが大きく変わります。


米粉は体に悪い?現役パン講師が解説!メリット・デメリットと注意点
製パン用米粉
パン作りに適した粒子の細かさや性質を持つ米粉です。

グルテン入りのもの
小麦グルテンが添加されており、小麦パンのようにしっかりと膨らみやすいのが特徴です。
初心者さんには扱いやすいですが、グルテンフリーではありません。

グルテンとは?身体への影響、グルテンフリーのメリット・デメリットを徹底解説!
菓子用米粉
パン用よりさらに粒子が細かいことが多いです。
シフォンケーキなどには適していますが、パンに使うと水分を吸いすぎてしまい、調整が難しい場合があります。

ポイント
初心者さんや、まずは失敗なく作りたい方は、「製パン用」と記載されている米粉を選ぶのがおすすめです。
グルテンフリーにこだわりたい場合は、「グルテン不使用」または「100%米粉」と明記されたものを選びます。
サイリウム(オオバコのことです)などつなぎになるものを使いましょう。
本レシピでは、どちらのタイプの米粉を使う場合にも対応できるよう解説します。


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基本の米粉パン レシピ(ドライイースト使用)
ここでは、オーブンで焼き上げる場合の、シンプルで美味しい米粉パンの基本レシピをご紹介します。
手捏ね(または手混ぜ)でできる配合です。
材料(約1.5斤分):
- 製パン用米粉:300g
- グルテンフリーにしたい場合は、「グルテン不使用」または「100%米粉」の製パン用米粉を使用し、以下のサイリウムハスクを加えてください。
- サイリウムハスク:10g (※グルテンフリーにする場合のみ追加)
- ドライイースト:3g
- 砂糖:20g
- 塩:5g
- ぬるま湯(35℃程度):250g (※サイリウムハスク使用時は270g程度に増やしてください。米粉の種類で調整が必要です。)
- 無塩バター(またはお好みの油):20g (※常温に戻しておく)
オーブン・手作業での作り方をそれぞれご紹介していきます。
Step 1: 材料を混ぜ合わせる
- 大きめのボウルに、米粉、ドライイースト、砂糖、塩を入れ、泡立て器などで軽く混ぜ合わせます。
- グルテンフリーにする場合は、ここでサイリウムハスクも加えて混ぜます。
- ぬるま湯を一度に加え、ゴムベラやヘラを使って、粉っぽさがなくなるまでしっかりと混ぜ合わせます。米粉の生地は小麦粉のように捏ねて弾力を出すのではなく、「混ぜる」のが基本です。
- 生地がまとまったら、常温に戻して柔らかくした無塩バター(または油)を加え、均一になるまでさらに混ぜ込みます。
Step 2: 一次発酵(生地を膨らませる)
- バター(油)が混ざったら、生地をボウルにまとめます。生地が乾燥しないようにラップをぴったりとかぶせます。
- 暖かい場所(30〜35℃が理想)で、生地が元の大きさの1.5〜2倍になるまで一次発酵させます。ドライイーストの場合、目安は40分〜1時間程度ですが、室温によって変動します。
- 発酵完了の目安:生地がふっくらと膨らみ、表面に細かい気泡が見えるようになったらOKです。小麦のように指で押すフィンガーテストは、米粉の生地ではあまり目安になりません。
Step 3: ガス抜きと成形
- 発酵が終わった生地を、打ち粉(米粉または片栗粉、分量外)をした台に取り出します。米粉生地はベタつきやすいので、手に少し油(分量外)を塗るか、カードやスケッパーを使うと扱いやすいです。
- 生地を優しく広げ、中のガスを抜きます。優しく押さえる程度で十分です。
- 生地を丸め直したり、お好みの形に成形します(例:パウンド型に入れる、丸パンにするなど)。グルテンフリー生地はベタつくため、型に入れてそのまま焼く方法が簡単です。
Step 4: 二次発酵(最終仕上げの発酵)
- 成形した生地を、クッキングシートを敷いた天板に乗せるか、型に入れます。
- 乾燥しないように大きなビニール袋をかぶせるなどし、暖かい場所(35〜40℃が理想)で二次発酵させます。目安は30分〜45分程度です。
- 発酵完了の目安:生地が一回り大きくなり、ふっくらとした状態になったらOKです。過発酵に注意しましょう。
Step 5: 焼成(焼き上げ)
- オーブンを焼成温度に予熱します。目安は180〜200℃です。
- 予熱完了したオーブンに生地を入れます。焼き始めに霧吹きで庫内に軽く蒸気を加えると、皮が硬くなるのを防ぎ、しっとり焼き上がります。
- 設定温度で、表面に美味しそうな焼き色がつくまで焼きます。目安は20〜30分(パンのサイズによる)です。
- 焼きあがったらすぐに型から出し、網の上などで粗熱を取ります。完全に冷めてからカットすると、綺麗に切れます。
失敗しない!米粉パン作りのコツ
- 計量は正確に! 米粉パンは水分量が非常にデリケートです。材料は必ずスケールで正確に測りましょう。
- 米粉選びが重要! レシピと米粉の種類を合わせるのが成功の鍵です。「製パン用」がおすすめです。
- こねすぎに注意! 小麦粉のパンのように力強く捏ねる必要はありません。混ぜることで十分です。グルテンフリーの場合は特に混ぜるのみです。
- 発酵温度を守る! ドライイーストは温度に敏感です。指定の温度帯を保つことで安定して膨らみます。
- 乾燥させない! 発酵中や生地を扱う際は、常に乾燥に注意し、布巾やラップで覆いましょう。
- グルテンフリー生地の扱い: 非常にベタつきます。手に油を塗る、カードを使うなどの工夫をしましょう。無理に捏ねたり成形したりせず、型に入れるのが簡単です。

米粉パン作りでもう失敗しない!うまくいかない原因と解決策を徹底解説
ホームベーカリーで作る場合
お使いのホームベーカリーに「米粉パンコース」があれば、それに従うのが最も簡単で失敗しにくい方法です。
- パンケースに羽根をセットします。
- 取扱説明書に従って、液体、粉類、砂糖、塩、ドライイースト、バター(油)の順に材料を入れます。
- 「米粉パンコース」(グルテン入りかグルテンフリーかを選択できる場合が多い)を選んでスタートします。
HBコースがない場合でも、通常の食パンコースなどで焼ける場合もありますが、機種によって向き不向きや調整が必要になります。まずは「米粉パンコース」があるか確認しましょう。
もっと探求!天然酵母やアレンジについて
今回のレシピはドライイーストを使った基本のものでした。
米粉パンは天然酵母でも作ることができます。
例えば、記事の冒頭でも触れた日本の伝統的な酵母「酒種」を使って米粉パンを作るという、さらに深い世界もあります(これは少し難易度が上がります)。
天然酵母特有の深い風味や、ゆっくりとした発酵を楽しむことができます。
興味があれば以下の記事も参考にしてみてください。


酒種酵母とイーストのW使いで米粉パン作りをレベルアップ!成功のコツを徹底解説
また、基本の生地に、刻んだナッツやドライフルーツ、チーズなどを加えてアレンジするのも楽しいです。
水分量を調整して、マフィン型で焼けば「米粉マフィン」のような仕上がりにもできます。

ドライフルーツで彩り豊かな米粉パン作り!美味しく仕上げるコツと使い方
まとめ:美味しい米粉パン作りを楽しもう!
米粉パン作りは、小麦パンとは少し勝手が違います。
しかし、基本のレシピといくつかのコツを押さえれば、ご自宅で美味しい「ふわもち」米粉パンを焼くことができます。
まずは、今回ご紹介したドライイーストを使った基本レシピで、米粉パンの独特な食感と優しい風味を体験してみてください。
オーブンでもホームベーカリーでも、きっと手軽にその美味しさを楽しめるはずです。
慣れてきたら、米粉の種類を変えてみたり、天然酵母に挑戦してみたりと、米粉パンの世界はどんどん広がります。
ぜひ、あなただけの美味しい米粉パンを見つけて、パン作りを楽しんでくださいね!